へなちょこ人間の独白

廉司という名前でtwitterを始めました。大学生のブログです。普段考えていることなどを書いています。

脱力

結局今日も夜になってしまった。外はひどい嵐で出先から雷の降り注ぐ中、命からがら帰ってきた。本当に雷に当たるかもしれないという恐怖を感じたのは初めてだった。雨もひどい土砂降りで、中庭の浅ーい池が非常に深い、鯉でも住んでいそうな深い池に変貌していた。明日まで雨は降り続く予定で、明日の朝外がどうなっているか楽しみである。

 

高校性の頃くらいから考えていたのだが、万物の最良値というのはグラフにすればどこか極値があって、つまり上に凸の二次関数のようなグラフになっていて、決して右上に伸びていく一次関数ではないということだ。例えばテスト勉強、与えられた時間を全部勉強に使うんじゃなくて、自分の集中力が最大になる「自分の」時間だけ100%集中して頑張って、後の時間は思い切って他のことを考えたり休憩したほうが結果として点数が伸びると思うわけである。この主張に対してはあまり異論のある人はいないと思う。

 

問題は、どうやって自分の最良値を見極め、それを発揮していくかということである。そのために、脱力がとても大事なのではないかと思うわけである。歌を歌うとき、スポーツをする時、なんでもいいけど、自分の力を出来るだけ出そうとして一次関数を思い浮かべて、力が入っていれば入っているだけいいみたいな考え方になると体が硬くなってしまって最良値を叩く出すことは不可能になるのだ。ある程度力の抜けた、逆に余力を少し残しているくらいの体と精神の状態の方がかえっていい結果が出たりするものである。

 

最近はシャワールームで尾崎豊とか、RADWIMPSの歌を練習しているわけだけど、一番苦心するのはどうやってリラックスした状態を保つのかということである。やっぱり本人の声と一緒に歌っているとその声の色に合わせようとして喉に力が入っちゃったりするし、曲が盛り上がってきても「もっといける」と思って自分のコントロール出来る声量を越えて叫んでしまったりするものである。

 

フライトに関しても同じことで、自分を良く見せようと思ったり、上手に決めたいと思えば思うほど力が入って機体が揺れやすくなるし、視野が狭くなってみなければいけないものが見えなくなったりするものである。

 

ではどうすれば程よい脱力状態を維持することが出来るのか。思うに、自分が力んでいる状態を認知出来るようになることがまず第一だと思う。自分が力んでいることをメタ的に認知することが出来れば脱力するための第一歩になるのではなかろうか。力んで頭の容量が少なくなってお馬鹿になってしまっているときは自分が力んでしまっていることにすら気付かないものである。初フライト時の写真を見返してみると肩の感じから本当にがちがちになっていたことがよく分かる。

 

その次は普段から脱力することを意識することだと思う。緊張とも大きな関わりがあると思うけど、緊張をコントロールするには本番の場数を踏む、本番でいろいろ工夫する等よりも、むしろ本番じゃない時間をどう過ごしているかの方が重要だと思う。例えば深呼吸の練習なんかは普段のちょっと鼓動が早くなったりする瞬間とかに反射的にする練習をしておけば、案外本番でもその通りに体が動いてくれたりするものである。そうやって、普段からちょうどいい脱力状態を維持していることが大事だと思う。

 

というわけで、いい感じに力を抜いて生きていきたいと思う。