寒さと胸の時めき
最近は毎日曇天続きで中々気持ちのいい空にはならない。僕も僕で風の残りかすみたいなウイルスが自分の中で悪さをするので曇天続きといったところだ。ここ最近は気温も低いので暖房が手放せないし、やっぱり不健康になってみて初めて健康のすばらしさがわかるのである。いつもいつも不健康になるたびに健康の素晴らしさを身にしみて感じ、自分の自己管理の至らなさを痛感するのであるが、いつまでこの結果の分かり切った後だしじゃんけんみたいなことを続ければ学習するのだろうか。
今週はとことんやる気が出ない。先週までは暇を見つけては楽器の練習に勤しんだものだが、今週の自分と言ったら、明日やろうを毎日繰り返して何と日曜日に戻ってきてしまった。まあ風邪気味であったのでこういうときもあるよね、と自分を責めることはしないで置くけど。
前にも書いたかもしれないけれど寒さは自分にとって幸福を感じさせる空気の状態だ。これも前にも書いた気がするけど、幼いころの思い出が原因で、12月のクリスマスに1月のお正月、2月の誕生日。冬はプレゼントの季節なのだ。更には父の実家のある奈良に帰省したりと、楽しいイベントであふれていたような気がする。
寒さを言い訳に自分の好きな服をたくさん着込めるのも嬉しかったし、寒い中でこたつに入ったり、鍋を食べたり、暖かいお風呂に入ったりすることは、それはそれは風流を感じるものである。いとをかし。何より僕にとっては冬の方こそ、夏以上に恋愛の季節であったように思える。
寒いからこそ人肌が恋しくなるし、一層恋愛へのあこがれが強くなる。高校一年生の頃は冬に恋人がいたけれど、恋人がいる冬ほどいいものは無いと思った。
まあ今年はアメリカにいるし、女の子の知り合いも少ないのでそんなことになるかはわからないけれど、せめて来年の冬は恋人と一緒に越冬できるといいな。