へなちょこ人間の独白

廉司という名前でtwitterを始めました。大学生のブログです。普段考えていることなどを書いています。

感謝の気持ち

今日は昼下がりから雷雨で、今は大分落ち着いて晴れ渡っている。多くの案件がキャンセルになってしまうような一日だった。明日の予報もあまり良くなく、朝から入っている仕事が出来るかはかなりビミョーだ。今思ったけれど、昼下がりっていう言葉がかなり好きだ。下がりという表現に太陽が頂点から緩やかに降りてくる様子とか、午後ののんびりした雰囲気が表れている気がする。

 

引き続き緊張に関する本をだらだら読んでいる。やることがないときは集中して一日に2冊くらいの本を読めたりするのだけど、最近は仕事の準備やら、試験の準備やらでちょっとずつしか読めていない。で、そこに書いてあったのが感謝の気持ちは脳内でエンドルフィンやドーパミンを発生させ、過緊張を防いでくれるらしい。脳内のそういった物質が緊張状態を抑制し、緊張のいい面を引き出してくれるそうだ。

 

というわけで、毎日毎日職人になれるかなれないか、思い惑いながら緊張したり不安な気持ちになっている僕なので、いろんな人に感謝してみたいと思う。近しい人から、時間の許す限り書いてみようと思う。

 

まずはアメリカで一緒に過ごしてきて、まだ一緒に戦っている同期のみんな。特に引っ越しまで一緒に暮らしていた6人である。大きな不安を抱えてアメリカにみんなで渡って来た時から、みんなの存在に自分が意識するともせざるとも救われてきたのは自明である。仕事に対する技術的な面でもそうだし、共同生活の中でご飯を作ってもらったり、掃除をしてくれたり、洗濯をしてくれたり。一緒に遊んでくれたり未知のアメリカの土地を探検したり。一緒に晩御飯を食べに行ったり、ホッケーの試合を見に行ったり。最初の試験で不合格を取って粉々になってしまいそうだった自分を支えてくれたり。アメリカという土地に住むこと自体がある種事件というか、自分にとっては挑戦だったのに、みんなと一緒に暮らしているおかげでこの不安はとんでもなく軽減されてきたと思うし寂しさもあまり感じずに生きて来られた。みんなに支えられていることを軽視しがちで生きているけれど、みんながいなかったらここまでやって来れていないのは分かっています。ありがとう。

 

次に家族、親戚のみんな。金銭的な面はもちろんのこと、大きな不自由なく修業を進めて来られたのは100%家族の支えがあってのことだと思う。特に母親にはたくさん励まされてきたし支えてもらった。友達や同期には言えない弱音を打ち明けられたり、ぼろぼろに崩れそうな心のありのままを見せられるのは僕にとっては母親だけだった。それをいつもいつも受け止めて励ましてくれたり、時には大きな段ボールに日本食のたくさん入った仕送りをしてくれたり、今まで大事に育ててもらった分に加えて特にアメリカでは離れているけど支援してもらってると思う。パトロンであるおばあちゃん、自分の夢をずっと応援してくれてた親戚のみんな、もちろん父親も兄妹も、みんなみんな支えてくれてありがとう。

 

次にこっちでお世話になった上司。センスもないし覚えも悪くてなかなか上手にならない自分に根気強く教えてくれて、僕が立派な職人になれるように本気で指導してくれて本当に感謝しかない。ただでさえ忙しいのに疲れてる中練習をやってくれたり、朝早くや夜遅くの練習でも一緒にやってくれたり、教えるときに手抜きをせずに出来てないところはちゃんと出来てないと言ってくれることに本当に感謝しています。

 

次に大学の教授たち。仕事を片付ける感じで授業をするんじゃなくて、みんなのことを考えてわかりやすいように説明してくれたり、俳優みたいに演技しながら大きなアクションで授業をしてくれたり、ただの暗記じゃなくて本質を理解しているか確認するような試験を出してくれたり。冬の辛い時期には、自分の辛い気持ちを聞いてくれたり。一人の大人として尊敬できるような人達で、同時にこんな大人になりたいと思わせてくれるような大人のお手本みたいな人でもあった。外国人である自分たちに授業をしてくれて、たくさんのことを教えてくれて、本当にありがとうございました。

 

次にメンターとして大学に駐在しているお偉いさんの方々。職人としてアドバイスを下さることはもちろん、どうでもいい雑談に付き合ってくださったり、同期とどう協力していったらいいか一緒に考えてくださったり。でもやっぱり一番大きいのが、職人としてこの道を進んでいったときにどんな景色が待っているかを教えてくださること。いつか同じ景色を見れるように、頑張りたいと思えた。いつも僕たちの修業を見守ってくださってありがとうございます。

 

もう2000字も超えたしそろそろ終わりたいのでこの辺にしておくけど、こういう風に考えると感謝しなければいけない人しかいないことに気付く。確かにアメリカの生活はつまらないし、辛いけれど、全部自分を支えてくれる人がいるからこそここにいることが出来ることを改めて実感する。自分本位な考え方だと自分の中にある苦しみにばかり目が行くけれど、これからは周りの人達に恩返しができるように頑張っていきたいと思う。