へなちょこ人間の独白

廉司という名前でtwitterを始めました。大学生のブログです。普段考えていることなどを書いています。

他人を操る技術

日本はもう深夜だと思いますが、アメリカはまだお昼です。今日も記事を読んでいただき、どうもありがとう。今日は久々に快晴で、雲一つない綺麗な空が広がっていて気持ちのいい日です。東京の天気を見るとまだまだ昼間は暑そうですが、朝晩は涼しくなってだいぶ過ごしやすくなって来たのではないでしょうか。僕の住んでいる所では木曜日に初雪の予報が出ていて、もはや冬が始まりつつあります。

 

引き続き、アメリカの鉄鋼王として有名なカーネギーの書いた「人を動かす」という本をkindleで読んでいます。最近は仕事が忙しかったので中々まとまった時間が取れないのですが、少しずつ読み進めていて80%くらいは読み終わりました。なので、この本で学んだこととか、それに対する自分の考えとかを書いていこうと思います。

 

この本は、様々な目的ー例えば「人に好かれる」とか、「人を説得する」とかーに分けてどういうテクニックを用いれば人が自分の思い通りに動いてくれるかが書いてあるのですが、一貫して書かれていることは一つだけです。

 

それは、「他人に自己の重要感を持たせる」ということ。「褒める」とか、「相手に喋らせる」とか、細かいこともいろいろ書いてあるのですがそれらは全てこの「相手に重要感を持たせる」という目的のための小さな技術なわけです。ですから、この本を読んだらまず抑えたいのが、いかに「相手に重要感を持たせる」ことが人付き合いの上で大事かということです。これさえ学んで日々の生活で実践していくことが出来たらこの本を読んだかいがあったというものです。

 

では、「相手に重要感を持たせる」とはどういうことかもう少し深く書くと、それは相手の存在意義を認めてあげるということです。カーネギー曰く、人間の存在意義を認められたいという欲求は性欲と並ぶほどに大きい人間の根源的な欲求だそうです。だから、その欲求を満たしてくれる人の言うことを聞きたくなるというのも納得ですよね。

 

ここで、我々の成功を阻むのが、「自分自身、自己の重要感を感じたい」という私たちの中にある強い欲求です。相手を自分の思い通りに動かすには、自分のこの欲求を抑えて相手を満足させることが肝心なわけですが、ここでちっぽけな自分のプライドや体裁を守ろうとすると衝突が生まれてしまうのです。要は、名より実を取れといった風に、自分の重要感をいかに犠牲にして相手を立てていくかというのが主なミッションなのです。

 

「自分の重要感」を「相手の重要感」よりも大事にしてしまう人がやってしまいがちなのが、「相手の話を聞かない」であったり、「議論を吹っかけて打ちのめそうとする」であったり、「滅多に人のことを褒めない」であったりするわけです。現代風に言うと「マウントを取ろうとする」ことに当たります。小さな小さな我々の自尊心を満たすことと、相手を自分の思い通りに操り実益を得ること、どっちが大事かは明白なはずなのですが、やはり人間なのでそんなに割り切れない人が大多数なのではないでしょうか。

 

常日頃からたくさん人を褒めたり、笑顔で過ごしたり、相手の素晴らしい面を探そうと努めたり、そういう心掛けが人を思い通りに操り、自分の成功につなげていく基礎になるんじゃないでしょうか。それではまた明日。