へなちょこ人間の独白

廉司という名前でtwitterを始めました。大学生のブログです。普段考えていることなどを書いています。

ファゴット

最低気温は9度。日本では冬の気温だが、ここアメリカでは夏の終わりの総長はこのくらいまで冷え込む。日光があまり届かないと日中の気温も20度前後であることがある。日付を見ればもう八月も終わりが近く、夏休みもぼちぼちお開きとなる。今年の夏は大して煌びやかな思い出も作れぬまま終わりを迎えそうである。

 

アメリカでは日本より一週間ほど早く新学期が始まっており、ひっそりとしていたキャンパスは活気を取り戻した。大学通りは夜までにぎやかで、町の方へ行けば酔っ払いがあふれているのだろう。アメリカでは秋が年度の初めであるため、いろいろなシーズンはここから始まるのである。日本の春のような始まりの季節である。

 

自分も、幸いにもこの楽器始まりに新たな友達と出会うことが出来た。いろいろと協力してもらいながら何とか音楽科の人と出会うことが出来、やっとの思いで連れてきたファゴットを一人さみしく吹くだけでは終わらせずに済みそうである。具体的には、ファゴットの教授を紹介してもらい、週に一度のレッスンを受けようと思っている。この話がうまく行くことを願うばかりである。

 

さて、ここまでして僕が執着しているファゴットは自分にとってどんな存在なのだろうか。自分でも不思議なほど、自分の人生の中で大きい部分を占めている気がする。プライベートの面では飛行機以上に大きいのではないだろうか。

 

今までに書いたか忘れたが自分とファゴットの出会いを記しておこうと思う。既にご存じの諸君は適当に読み飛ばされたい。

 

思えば、ファゴットとの出会いは潜在的に中学の頃から始まっていたような気がする。中学の頃所属していた部活はバスケ部だが、そのバスケ部の先輩の一人と、自分は同じ高校へ進学することになる。その先輩が、自分を管弦楽部へ勧誘したのである。

 

もともとクラシックを聴くような子供だった私がオーケストラに興味を持ったのは不思議なことじゃない。膝を痛めて疲弊していた自分がバスケに見切りをつけるのに時間はかからなかった。オケに入ると決めた後は楽器選びである。自分は目立ちたがり屋でソロが吹きたかったので木管にしようと思っていたが、如何せん木管楽器はどれもこれも倍率が高い。

 

ファゴットにした理由はいくつかあったが、その中でも大きかったのが部活のトレーナーの先生がファゴット吹きだったということである。打算的な私はもしファゴットを選べばこの先生に教えを乞うことができるのではないかと考えた。のちにその目論見は成功し、トレーナーの先生は私の師匠となるのだが、私と師匠のことについてはまた書こうと思う。

 

そんなこんなでファゴットを吹き始めたわけであるが、懲りずに今も自分の楽器を100万円も払って買いながら細々と吹き続けているわけである。自分はこの前FBに楽器は人生の友と書いたが、今でもそうであろうか。最近の気分としては友というような気楽なものよりももっと真剣に練習して上手になりたいと思っている。

 

さらに言えば、将来はパイロットをやる片側、ファゴットで何かビジネスが出来ないかななんて考えている次第である。音楽についてはもう少しアメリカ留学中に勉強したいな、と思う。

 

それでは今日はこの辺で。