廃れた日々

気が付けば2週間近く更新していなかった。まあ特に面白い物語が生まれるような日々でもないから、特筆すべきことはないんだけど。今は朝で、冬の典型的な飛べない一日の空模様をしている。雲はどんより垂れこめていて、気温はマイナス4度。雲低高度が低いので上に上がってもすぐicingしてしまうだろう。だから今日のフライトはきっとキャンセルになる。

訓練はといえばまあまあ順調に進んでいて、順位はそんなに良くないけど順当に帰国できそうな勢いである。少し訓練のことを書くと、今やっているのは計器飛行という過程で、雲や霧などの視界が良くない状況で死なないようにする訓練だ。シミュレーターでは毎度毎度雲の中に入り、飛行機に乗ればフードという計器以外は見えない目隠しのようなものを付けさせられる。外を見ながら飛ぶやりかたよりも訓練的には簡単だなというのが自分の感想である。

有視界方式だと、訓練の内容はマニューバーっていう飛行機の扱い方の基本というか、上手に飛行機を動かす訓練とか、着陸を上手に決める訓練になるけれど、これらは結構センスというか、どれだけいい感覚を持っているかが試されているから自分はあんまり得意じゃない。でも計器飛行は決められた手順に沿ってやれるかとか、操縦というよりもタスクをこなす能力が問われているから段取りさえ身に着けてしまえば出来るようになるものだ。

帰国まではまだちょっとあるから頑張って自分のレベルを上げたいと思うけれど、最近の生活は本当に廃れている。自分で自分を飼っているような、そんな感覚がある。とにかくなんとなく満たされない日々で、だらだらゲームをしたり、動画を見たり、だらだら勉強したり、全然しゃっきりしない。メリハリがない、というのが一番よく描写出来ているかもしれない。ぼんやり寝て起きるだけの生活。

まあでも、日々にメリハリをつけようと思っても出来ることといえば、お勉強を頑張るとか、近くのジムに行くとかなんだけど、アメとムチでいうところのアメが中々手に入らないのでそれが難しいところだ。ムチばっかり打ってると心がしんどいし、かといってアメはどこにも落ちていないので自分が本当に満足することが出来ない。きっと日本に帰るまでは本当の意味でのアメは得られないんだと思う。

こういう状況は受験生に似てるけど、こうなってくると出来ることはたった１つに絞られる。訓練が終わった後の栄光のために今は辛酸を嘗めてひたすらに耐え続けることだ。とにかく今は自分を磨きまくってその時のために準備し、来るべき時にため続けた努力に値するご褒美をいただこうというわけである。

うん、そうするしかないよね。日頃の満たされなさはゲームをして時間をつぶすことで紛らわすしかない。基本的にパイロットのお勉強をしていれば将来に必要な力は自然と身に着くだろうし、一回りでも二回りでも大きいパイロットになって日本に帰りたい。ずっと前からわかっていたことだ。努力は報われる。中途半端じゃだめだけど。中途半端で終わりたくないのでもうちょっと頑張ろうと思う。以上。