へなちょこ人間の独白

廉司という名前でtwitterを始めました。大学生のブログです。普段考えていることなどを書いています。

1年間

気が付けばすっかり外は春の陽気で、前回の更新から一か月以上もたっていた。もう外出の時にいちいち分厚いダウンを着込む必要はなく、自転車でどこにでも行ける、そんな季節になった。僕がこの監獄に入所してから今日で384日目らしい。残る刑期は大体160日くらい。終わりが近いと思ってもいいんじゃないだろうか。

 

この1年間は自分の人生にとって大きかったと思う。実家を離れるのも、東京を離れるのも初めてだったし、ここまで自分の人生の行く末と向き合わざるを得なかった1年間も今までなかったと思う。

 

だからこの1年間で学んだことを何となく書いておこうと思う。

 

まずは体と心、しんどさと安らぎのバランスの大切さである。高校生までの自分は頑張れば頑張るだけ報われると思っていた。だから自分が出来る最大限の努力をしないといけないし、休憩は甘え、本気になっていないことの証拠だと思っていた。でも真実は違う。体を丁度いいバランスにしておかないといけない。無理やりアクセルを踏んで自分に鞭を打ってもそこまで芳しい結果は得られない。常にちょうどいい自分を探しながら最適比を見つけないといけないのだ。

 

次に、一番いいパフォーマンスをしたいと思ったら兎にも角にも心が落ち着いてないといけないということだ。時に緊張は自分の能力をかさまししてくれることがあるけどそれは心が落ち着いている土台の上に緊張感が乗ったときだけのことだ。今まで自分ひとりで大舞台に立つことが少なかったからこのことに気づけなかったけど、とにかく安らかな心が大切だと最近分かった。

 

まああとは具体的な教訓とかではないけど自分がどうなりたいのかが見えてきてそれは嬉しかった。自分が何を着て、何を食べ、何を考えながら誰と日々を過ごしたいのか、ちょっとずつ見えてきた気がする。まだ全然親の庇護からは抜け出せないし自分の力で生きてないから実現するのはまだ先になりそうだけど。