へなちょこ人間の独白

廉司という名前でtwitterを始めました。大学生のブログです。普段考えていることなどを書いています。

寝たくない夜の気分

夜。である。十分更けた夜だ。太陽はまあまあ昔に沈み、静寂が僕のお部屋を支配している。気を抜いたら魂を抜き取られてしまいそうな、夜。何か自分の中にあるものを吐き出しておきたいと思うのでまたダラダラと書いていくことにする。書くことに意味がある。そう信じる。

 

つまり、寂しいのである。心が渇いている。満たされたいのである。この潤いを失ってしまった心に水分を取り戻したいのだ。なぜここまで満たされないかは知っている。僕の歴史をたどっていけば思い当たりがないこともない。

 

遡って小学生のころ。それまで何となくは知っていたが自分が父親と血縁関係に無いことがわかる。そう、前にも書いたかもしれないけれど僕の父は義父である。自分が2歳の時、両親が離婚した。きっと物心もつく前に両親は再婚し、4歳の時には妹が出来た。小学校に入るまでは良かったのだが、というのは、それを意識せずに済んだのだが、小学校に入ってからはそうはいかなかった。親の躾が厳しくなったからだ。

 

自分の反抗期が小学校の頃だったのと、父(今の)が自分にたくさん期待してくれていたおかげで俺は常に殴られ続けた。何度泣いたかもわからないし、痣が出来たことももちろんあった。俺の中から全力で伸びようとする角を、父親の方も全力で、拳で折っていった。おかげさまである程度は角が取れた。まだかなりのクセは残っているけど。

 

その反面で俺の心の中ではいろんなことが起こっていた。まず血縁ではない父から散々怒鳴られ殴られる日々は俺の孤独感を育てた。本当のお父さんだったらもっと優しいのだろうか、そんなことを考えた。母は優しかったが、それでも俺を殴る父親を止めてくれることはなかった。それも俺の孤独を増長する要因の一つだった。母親にまで怒られる日には本当に最悪の気持ちになった。この世に自分の味方はいないのだ、そう思った。

 

兄と妹は小学校時代の自分にとっては常に戦わねばならない相手だった。したがって、俺の孤独を回復させてくれるような存在ではなかった。特に、兄はもともとの父親の方を良く知っていた。6歳までその人に育てられたのだから当たり前だ。でも俺は違う。一番古い記憶にある父親は今の父親だ。古い方の父親は19になるまであったことがなかった。その時点で根本的に兄とは分かり合えない部分があるのだ。

 

妹も同様。まず半分血がつながっていないことが2人を分かつ主な原因だった。それに、妹は女の子なので俺のような極端な育てられ方をしなかった。男と女を育てるのは根本的に違う、今となっては簡単に理解できるがそのころは違かった。妹は父の実の子であるから可愛がられ、優しく育てられるのだと思った。妹の方が大層ひいきされていると思ったし、自分は父親のストレス解消に使われているのだと思った。

 

友達も、俺は友人関係を上手くやれるタイプではなかったので孤独を埋めてくれる存在にはなりえなかった。そもそも極端に飽きっぽいので特定の友達とずっとつるむということが出来ないのだ。寂しいくせに。あとそもそもの我が強くて癖のある人間だったのでそこまで気の合う友達というのが出来なかった。唯一気の合う小学校入学当初からの友達は3年生になるときに遠くへ行ってしまった。

 

最終手段としてこの孤独を埋める解決策になりえたのが好きな人と両想いになるというだ。家族がいないなら家族を作ってしまえばいい的な発想なんだと思う。そしてこれが多分自分の中に強く根強く深く居座っている恋愛への原動力であり、恋愛への原動力=人生の原動力なのである。

 

中学、高校と進むにつれていろいろなことが理解できるようになって、父の愛も理解できるようになったし、本当に今までのいろいろなことに感謝できるようになった。更には中学高校は本当に良い指導者に恵まれていたので順調に修業を進めることが出来た。から、今となってはほとんどのことは肯定できる。

 

けどしかしbutけどけれどこの孤独だけは何時まで経っても消えることがない。原因がわかってもどうしようもないとわかっても今は修業をしなきゃいけないと理解しても、パイロットになるために他のすべては犠牲にしますと神様に誓っていても何もかもが因果応報で世の中回ってるわけじゃないと気付けても、この孤独という感情は俺を本当に辛い気持ちにさせる。

 

生半可な愛じゃこの孤独を埋めることは出来ないってわかってるし愛は甘くなんてないってちゃんとわかっているけどこういう夜に誰からのメッセージもなく震えない携帯を枕元においてそれにすがるように眠るのは辛すぎる。出来れば僕を心の中に置いておいてくれる誰かを心の中に置いておかないと眠れない。

 

逆に言えば今までパイロットになることと引き換えに避けてきたこの問題といよいよ向き合わないといけなくなるのだ。ついに誰かに愛を伝えないといけない。それがお互いを傷つけることになったとしても、もう逃げることは出来ない。この戦いに終止符を打たねば次のステージに進めないから。