へなちょこ人間の独白

廉司という名前でtwitterを始めました。大学生のブログです。普段考えていることなどを書いています。

日本人の信条とは

新居に越してきて初めての朝を迎えた。自分が使いやすくなるだろうと思ってタンスの引き出しの配置を変えてみたけど、まだ慣れなくて条件反射で違う引き出しを開けてしまう。アメリカ中西部はすでに冬の気分が漂っていて、もう何週間かすれば雪も降るだろうし気温も氷点下に行くと思う。このアメリカを離れられる出所の日は遠い。

 

この前の神様の話の続きだけど、端的に言ってしまえば日本人は同調圧力に支配されているんだと思う。みんなと足並みを揃えることそのものが目的になっている。ここで困ったことになりやすいのが、手段が目的になってしまっているということだ。米国や欧州の人にとって、規律というのはあくまで社会を運営していくための手段にすぎないんじゃなかろうか。足並みを揃えなければいけないところは、各々の利益を追求するために規律を守った結果として、足並みがそろっている状態にある、みたいに。

 

それに対して、日本人は周りと足並みを揃えることそのものに意味があるという考え方なのであまり規制の意味や目的を考えずに足並みを揃えること自体に注目してしまいがちである。例えば、校則の厳しさや、会社の中に存在するわけのわからない暗黙のルールなどである。だからといって、日本人はこういう考え方を改めるべきだみたいな理論は些か短絡的すぎると思う。

 

実際、日本人はそういう仲間内のルールみたいなものを楽しむ傾向にあると思う。というか、楽しんでいるからこそ現在に至るまで社会のいろいろなところに謎の風習が存在しているのだ。外界と基本的には遮断されている島国の気質なのか、自分たちだけで強固なコミュニティーを作り、そこに自分たちだけのルールを作ってみんながそれに等しく従っているという状態に喜びを感じているんだと思う。同時に、いつも絶対に存在する少数の人々はその状態に生きづらさを感じているんだと思うけど。

 

それが、アメリカとかヨーロッパの文化が入ってきて少数の人たちが沈黙を破り始めたというか、それを変えようとしているのが前近代の大きな流れなんだと思う。

 

あんまり西洋的な考え方に偏りすぎるのも日本人の考え方みたいなものを押し通すのも良くないのはみんなわかっているはずだから、ちょうどいい中庸の視点を見つけて出来るだけたくさんの人が幸せになったらいいと思う。